2010年1月16日土曜日

「裸の(女)王様」は いませんか?

1月10日のブログで 介護や福祉事業は「女子一生の仕事」と書きましたが それを読んだある人が「女性ならだれでも介護事業に向いていると思ってもらっては困る」と感想を述べてくれました。
そう話してくれた人も女性ですが「職務内容から職員の配置・職場のインフォーマルなルールにいたるまで すべて自分の好き嫌いで決めてしまう女性経営者に振り回されて 嫌気がさした」そうです。
男女を問わず 経営者には「職員に未来の姿を提示するという最大のミッション」(1月14日のブログも読んでください)があります。
個人的な嗜好をあらわにしてマネジメントに臨むのは「経営者失格」といわざるを得ません。
私は講演で 介護事業の経営者をカリカチュアライズすると
①「夢見る夢子チャン」タイプ
②「やり手婆」タイプ
③「自称デキル経営者」タイプ
の3つに分類される とお話ししています。
このようなタイプの経営者のもとで働く職員は 好むと好まざるにかかわらず「疲弊」「萎縮」「面従腹背」の いずれかに陥ることになります。
いうまでもなく 最も不幸なのは「顧客」です。
経営者は 身のまわりに いくつもの「鏡」(職員の表情や態度も大切な鏡です)を置かなくてはならないのです。

3 件のコメント:

  1. 介護事業の経営者のカリカチュアライズは見事に当てはまりますね。
    私は①の夢見る・・で、経営に失敗しました。
    経営者だったときの知人のところで拾ってもらいましたが、もろ②のタイプ。
    コンプライアンスどころの話じゃなく、利益を上げるために、あらゆる網の目を潜るというようなやり方でした。
    そもそも介護事業自体が採算が合うような法体系でないのが問題ですが・・
    その後に勤めたのが③(?)のタイプでした。
    理想は分かるのですが、なんせ気分屋。
    会議のたびに言うことがころころ変わる。
    自らの思い通りにならない人は、「明日から来なくていい」とか、妊娠したとわかった途端に本人の承諾なく非常勤にしてしまう。
    残業手当は一切払わず「その分はボーナスで払っている」と。
    勤務表は中間管理職に作らせず、自ら作るが常勤換算で何人という頭数合わせのみがメイン。
    本人が知らないうちに有給休暇を勝手に使ってしまう
    (数合わせで、人が多い日に)

    どうして、介護事業ってこうバランス感覚の悪い人が多いのでしょうか。

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  2. soratobinekoさん
    介護保険制度が施行されて まだ10年。
    「業界が成熟していない」というのが 最大の原因だとは考えられます。
    けれど 顧客と職員に対する責任-CSとESを高める-ことをしないと 遠からず淘汰されてしまいますね。
    soratobinekoさんのような方が増えれば 将来明るいと思いますよ。

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  3. コメントありがとうございました。

    『普通の』企業にいる人に聞くと、やはり「業界が成熟していない」からと言われますね。
    歴史的に「子育てしたことがある女なら誰でも出来る仕事」として人を使ってきたから前近代的なのかもしれないと思いました。
    プロとして仕事しろといっても扱いは(社会的認知度からいっても)ブルーカラーですね。
    居なきゃ困るけど大事にされてはいないって、封建時代の女性みたいですね。

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