2014年5月9日金曜日

東北の自治体が消滅してイーグルスだけが栄える!?

今朝「日本の人口が減ると 2040年には全国1800市区町村の半分の存続が難しくなる」というの報道ありました。
半減する自治体には 青森市や秋田市など県庁所在地も含まれ 東北4県と島根県で全市町村の8割以上が半減という驚くべき推計も示されていました。
一方 プロ野球観客動員数をみると 東北に本拠地を置く楽天イーグルスが36%アップと最高の伸びを見せています。
2007年に米国版『流行語大賞(Oxford Word Of The Year)』を受賞した"locavore"という言葉があります。
"locavore" というのは"local" (地元)に "-vore" (-を食べるもの)という接尾語が付いた造語です。
「地元食愛好家」「地産地消主義者」といったニュアンスでしょうか。
こういった地方の崩壊傾向と地元志向の強まりという一見矛盾した現象が同じように高まりを見せています。
第6期介護保険事業計画の策定を控え 多くの基礎自治体から「地域包括ケアといわれても当地ではきわめて困難」「互助による生活支援は絵に描いた餅」といった声も漏れ聞こえてきます。
行政の責務はさらに重要性を増したといわれますが なにより地域・コミュニティを構成する「人」の存在を忘れてはいけないでしょう。
「~べき」ではなく「~なりたい」という私たちの思いをコミュニティ全体でシェアできれば ため息ばかりの将来とは決してならないはずです。