2009年7月28日火曜日

「幸福論」を語る医師に共感

26日「在宅緩和ケア支援センター」の研修会で 東京都大田区で在宅医療に取り組む鈴木央(ひろし)医師の講演を聞きました。「在宅緩和ケアにおける疼痛・輸液管理の考え方」という 医療従事者向けのテーマでしたが 在宅で看取りを行うにあたってスピリチュアルケアの重要性についての指摘には 大いにを共感を覚えました。
死を間近にして 人生(の目的・意味)や未来(時間)を喪失してしまったように感じてしまった人に医師としてどんな投げかけをするのか。
「(病院ではなく)家庭で家族から暖かい世話を受けているあなたを見ていると 私には少なくとも『不幸ではない』と思える」と話すと ほとんどの人が肯定的な反応を示して いま生きている意味や自己の存在に再び価値を見い出すようになる と話されました。
「在宅ホスピス」や「在宅での看取り」といわれるケアは「死を迎える」ためのものではない。今を 意味のある日々を生きるための営みのことであると実感させられました。
また こんなお医者さんが私たちの身近にいること さらにケア担当者を含めた専門家同士が手を携えていこうと提案されていることに心強さを覚えました。

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