2009年7月6日月曜日

技術研修から育成・教育へ

かつて「ものづくり」を中心とする日本企業が活力をもっていた大きな原動力のひとつに 企業内教育がありました。一人前の社会人になれたのは 会社のおかげだと感じている方も少なくないはずです。
学校教育の改革の必要性はもちろんですが 社会構造の変化に伴って 企業内教育の重要性も ますます大きなものになってきます。
福祉や介護の世界でも 研修のニーズは高いのですが 得てして技術研修にかたよりがちです。
サービス業中でも成長著しいコンビニ業界を見ても ローソンでは「ローソン大学」と名づけられた教育研修プログラムが セブン&アイホールディングスでは経営方針の浸透と教育を兼ねた「業革」と呼ばれる会議が20 数年続けられています。
これら企業の教育内容の特徴は
○ 育成に注力している人材は経営者候補層・ミドルマネジャーが中心
○ 階層に分けたプログラムの展開
○ 企業理念を徹底的に叩き込む(リーダーは企業理念の実践者)
○ 社長を含むトップマネジメントとの交流は必須
といった点にあります(経済同友会『第16 回企業白書~「新・日本流経営の創造」~』より)。
旧来型の会社一辺倒の人間ではなく 生活実感に裏打ちされた新しい価値観を持った組織人を トップが先頭に立って育成していく気概が求められます。

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