2012年2月7日火曜日

自ら結論を導き出すのがプロ経営者

鹿児島市で在宅医療に取り組んでいらっしゃる医師の中野一司さんの主催するメーリングリストで 安冨歩東京大学教授の「東大話法」なる概念を知りました。
「常に自らを傍観者の立場に置き 自分の論理の欠点は巧みにごまかしつつ 論争相手の弱点を徹底的に攻撃することで 明らかに間違った主張や学説をあたかも正しいものであるかのように装い さらにその主張を通すことを可能にしてしまう論争の技法であると同時にそれを支える思考方法のこと」だそうです。
さて先日(2/4)私の会社で「2012年報酬改定でどう変わる介護事業」というセミナーを開催しました。
毎回 参加者にはアンケートを実施し今後の参考にさせていただいています。とりわけ 不満な点やわかりにくかった点を正直に書いていただくことは 改善のための最高のヒントだと思っています。
今回のセミナーでは「資料が見にくい。あいまいな表現が多い。講師のビジョンを示せ」というご指摘をいただきました。
ありがたく受け止めはしますが 残念ながらもう一度同じセミナーを開催しても 同じ資料で同じお話をするしかありません。
私のセミナーの対象者は「経営者ないしは経営者を目指している方」が対象です。
そのような方にとって必要なのは「コンサルタント青木ならこうする」という現場を持たない傍観者の一般論ではなく「経営者である自分が自社の方針・戦略を立てる」ための道筋やロジックです。
ご意見をいただいた方は事務職のようですが 職種を問わず「考える」ことが不得手な若い人が増えているのかもしれません。
たしかに持論や自前の論理を持たない人には不満な内容だったと思います。常に「聞き手にどうすれば受け身ではなくポジティブに考えもらえるか」を意図しているため そういった反応が出てくるのも当然だと感じています。
以前「『暴論』を吐かないのがプロフェッション」 という記事を書きました。
プロフェッションの言説を通して 自らの方向性と結論を導き出すのがプロの経営者なのです。

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