2012年1月5日木曜日

イノベーションの実行者は「民」

3日付の日本経済新聞によると 枝野幸男経済産業大臣は同社とのインタビューで「子育て」「医療・介護」「省エネルギー」の3分野で新産業を創出するため 今月中に召集される通常国会に「課題対応型事業の促進法案を提出する」と表明しました。
また昨年11月に枝野大臣が国家戦略会議に提出した資料には「近年の日本経済は 企業の生み出す付加価値の低迷・雇用環境の悪化と労働所得の低下・将来不安の増大と勤労世帯の予備的貯蓄の増大・国内消費の低迷・デフレによる投資の低迷という いわば縮小均衡が継続する『やせ我慢』の経済であった」と分析し これを「『イノベーションと需要の好循環』により『価値創造』による拡大均衡経済への転換を図る」という方針を打ち出しています。
支援対象となる新産業には「医療機関と民間企業が連携した高齢者向けの健康維持サービス」「都市部の24時間保育サービス」「介護ロボットの開発」などが想定されています。
法律ができたからといって 一挙にこれらの産業化が進むものではないでしょう。
なにより求められるのは事業者の意思です。
イノベーションを提唱した経済学者シュンペーターは その実行者のことをアントレプレナー(entrepreneur:企業者)と呼んだのです。
活力ある社会を生み出すのはお上ではなく 私たち民間の力です。

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