2011年12月8日木曜日

介護報酬改定の最終ラウンド

12月5日の社会保障審議会介護給付費分科会で「2012年度介護報酬改定に関する審議報告案」が一部修正のうえ了承されました。
年内の審議はこれで終了。諮問・答申については 前回改定時のように年内を期待していましたが1月実施となりました。
全体の改定率は年内に示される予定ですが 医療・介護のダブル改定をめぐる厚生労働省と財務省の攻防が本格化しているようです。
厚生労働省は 薬価調査で判明した薬価部分の節約可能分である5,000億円を本体部分に回し勤務医の待遇改善などに使いたい考えです。
一方 財務省は診療報酬の本体部分の引き上げを抑えて全体を下げ 介護報酬の処遇改善に予算を投入したい考えです。
これに与党や医師会などの思惑が錯綜し 調整は難航しています。
審議会での議論も踏まえ 利害を超えた大局から判断することが政治の責務のはずですが…。
この複雑で重大な決定を受けて 長野県宅老所グループホーム連絡会・茨城県地域密着型介護サービス協議会・日本政策金融公庫・東京都社会福祉協議会などから 次々に講演の予定が入っています。
弊社でも 明年2月4日(土)に「2012年報酬改定でどう変わる介護事業 ‐医療介護の連携強化・地域包括ケア・処遇改善は実現するか」という報酬改定解説・分析セミナーを開催します。
目先の変化だけにとらわれるのでなく 2025年を見据えた事業ビジョンの構築を目的とした内容です。

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