2010年12月9日木曜日

これが「政治主導」なのか!?

主要各紙がこぞって報道しているように 昨日の民主党の作業部会で 介護保険制度改革の「提言案」が示されました。
これによると
①高齢者が在宅サービスを受けるときに必要な介護計画の作成費を無料から有料に切り替える
②介護の必要が少ない高齢者の利用者負担を1割から2割に引き上げる
という社会保障審議会介護保険部会の意見書に反対し「行わない」と言明しています。
反対論者ならば「もろ手を挙げて賛成」といいたいところですが 本当にそれでいいのでしょうか。
一方 同日「社会保障改革に関する有識者検討会」(座長:宮本太郎北海道大学大学院法学研究科教授)は「政府・与党社会保障改革検討本部」(本部長:菅直人首相)に提出する報告書を取りまとめました。
この日取りまとめた報告書は「非公開」でした。
会合後の記者会見で事務局は 財源について「消費税を基幹的な役割を担うものとして重視した」と述べています。
介護保険部会での議論は「民主党」政府が閣議決定した「pay as you go原則」と「消費税を上げない」という「民主党」のマニフェストに束縛されて 前述の2点のような方向性を打ち出したはずです。
ところが「民主党」自体が この結論を否定したのです。
「政治決断」だといってしまえばそれまでですが では この間の議論は一体なんだったのでしょうか。

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