2010年3月26日金曜日

国民皆保険は人権侵害!?

さきごろ オバマ米大統領が内政の最重要課題に掲げた医療保険改革法が成立しました。
日本のような公的保険制度の創設ではありませんが 国民の保険加入を事実上義務化し 米国内の無保険者数は3,200万人減少し 国民の95%が医療保険に加入するようになります。
国民皆保険の恩恵に浴している日本人にとっては 当たり前と思われる改革ですが 全米14州の司法長官が「改革法は保険加入を強制し人権侵害の恐れがある」と違憲訴訟を起こしました。
新たな負荷によって 雇用や経済成長が危険にさらされるとの 大企業を中心とした懸念に加え 増税や規制強化がアメリカの建国の精神に反する という根強い不満が底流にあります。
文化や国民性には かくも大きな隔たりがあるのかと驚くとともに それを乗り越えようとする大統領のリーダーシップに敬意を表したいと思います。

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