2010年6月14日月曜日

冷えた夫婦関係を打ち破るアリの一穴

さきごろ 政府の行政刷新会議は「規制・制度改革に関する分科会」を開き 医療・介護など成長分野の規制を見直すための第一次報告書をまとめました。
医療・介護分野の主な規制改革事項には 次のようなもがあります。
○保険外併用療養の範囲拡大
○「内外に開かれた医療先進国・日本」に係る査証発給要件等の緩和・外国人医師の国内診療等等
○医行為の範囲の明確化(診療看護師資格の新設)(介護職による痰の吸引、胃ろう処置の解禁等)
○特別養護老人ホームへの民間参入拡大(運営主体規制の見直し)
○介護施設等の総量規制を後押ししている参酌標準の撤廃
○訪問介護サービスにおける人員・設備に関する基準の緩和(サービス提供責任者の配置基準)
このうち「参酌標準撤廃」については 厚生労働省も第5期の介護保険事業計画から実施される予定です。
医療分野については「混合診療」や「医療ツーリズム」の表現が消えたことなどから「踏み込み不足」との指摘もありますが 逆にいうと そこが「本丸」であるということです。
議論の中では 規制改革推進者と所管官庁の厚生労働省との関係を「非常に関係が冷え切った夫婦が今後どうするかみたい」と 評する委員もいました。
この報告書が これまで何度も撥ね返されてきた既得権益の「壁」を崩すための「アリの一穴」であることを望んでやみません。

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